槇尾山 大阪府(601m)
2007.11.4
メンバー:H.EIさんTinoさん
コースタイム:公園口バス停(12:00)〜五ツ辻(12:28〜12:30)〜清水ノ滝(12:50〜13:00)〜トラ尾(13:10〜13:40)〜桧原(14:05)〜
         ダイトレ分岐(14:30)〜槙尾山(14:55〜15:00)〜蔵岩(15:05〜15:25)〜バス駐車場(16:00) ※あくまでも参考です


槇尾山(まきおさん)は、大阪府和泉市にある標高601mの山。
手軽に登れるということで、地元市民に人気のある山のようだ。
また、天台宗施福寺があり、行基や弘法大師もここで修業をしたという。
西国三十三箇所の第四番札所となっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リンクさせていただいているTinoさんは、よくこの山に登っておられて、以前から、そちらへ行く機会があったら案内して欲しいとお願いしていたのが、
今回「おやキャン」の開催により、ようやくこの日を迎えることができたのだ。
そして、前夜から引き続き、H.EIさんもご一緒してくださることになった。

「おやキャン」の宴会場から、槙尾山の麓で生まれ育ったH.EIさんの車に先導してもらいながら、槇尾山の駐車場に到着する。
何箇所かある駐車場は、満杯。人気の山だ。
所用のため遅れていたTinoさんも到着し、身支度を整えて出発。
この山には登山口はいくつもあるが、今回は公園口バス停前の登山口から登るという。
綺麗なトイレの横を進むと登山口が現れる。
最初は、コンクリート舗装された薄暗い杉木立の中を歩く。
根来谷コースというようだ。ルートには火の用心の杭が目印代わりに立てられている。
昨晩の宴会疲れのためか、足が重たい。
今日の行程を聞くと3時間程度の行動時間とのこと。頑張って歩こう。
水場を横にみて、しばらく登ると明るくなってきた。
稜線に飛び出ると「五ツ辻」だ。
名前のとおり5つに道が分かれている。

それにしても暑い。汗ばんだシャツを脱いで、Tシャツ一枚になる。
ベンチで小休止後、ベンチの横から延びる一番踏み跡の薄いルートを下る。
側川へ降りるルートらしい。
なんせ初めての山で、案内図にも載っていないルートなので、どこがどこやら。私にはさっぱりわかりません・・・・。
Tinoさんについて、尾根を一気に下っていく。
沢の音が聞こえ出した頃、ふと立ち止まって「こんな道やったかな」とTinoさん。
「まだ元気やから、登り返せますよ」と私。
途中何箇所か枝道はあった。見逃したのか?
あたりの風景を確認して、「もうしばらく下ったら見覚えのある所にでるかな」と下っていくと、左からの登山道に合流した。
「うん、うん。ルートわかりました」この一言で、一安心。

側川に出合うと、右岸から左岸に渡渉して、上流へ。
人智開明ノ滝で小休止。
ここは別の登山口を使うと近いらしく、夏は水遊びの家族連れで賑やからしい。
ここからは、足場の悪い斜面をトラロープを掴みながら、滝を巻いていく。
足を踏み外せば、滝つぼにドボン間違いなし。
滝の上部の渓流は谷が深く、緊張気味に足を進める。
清水ノ滝へは、ルートを外れて降りていくが、ロープを頼りに濡れて滑りやすい岩肌を注意深く通過する。
滝はかなり水量が少ないようだ。
すかさず「上で並んで小便したらいいですね〜」と私。
ん!?以前同じ台詞を言ったことがあるような。これが、デジャブというやつかな?




一旦ルートに戻り、ロープを頼りに急斜面を登っていく。
こういう激登りはきついけれど、めちゃくちゃ面白いね。
時計を見ると、午後1時過ぎ。腹が減ったと思っていたら、今日はまだ昼飯を食べていなかった(笑
ほんま、腹の減ったのを忘れるくらい緊張してたんですね。
左からの登山道に合流し、そのまま登っていくと、トラ尾と呼ばれる展望の良い場所に出た。
ここで昼食。
ガスボンベを忘れたので、H.EIさんにお湯を沸かしてもらう。
単独やったら、カップヌードルをかじっていたところでしたわ(^^ゞ

休憩されている賑やかなおばちゃんからチョコを頂く。
メシの前にチョコはねぇと躊躇したけれど、迫力に負けてしまった。
「一人2個あるからね!」「はい」と素直に2個いただく。
「余ったから、もう1個づつ取り」「はい・・・・・」
この前釈迦ケ岳をご一緒したおばちゃんは、おしとやかな方やっただけに、すごく対照的やった。




昼ごはんの後は、太い杉木立が続くニッポウ原を過ぎ、三国山への分岐を左へ進む。
施福寺への矢印を目当てに分岐を選択していくと、檜原分岐から登山道は徐々に下っていく。
どんどん下っていくと、「やっぱりおかしいなぁ」の声。
どうやら槇尾山頂へのルートを見過ごしたらしい。
おしゃべりしながら歩いていたから、全然気がつかなかった。
大きな案内看板はなく、小さく書かれたプレートがあるだけらしい。
「もうここまで下ったら、下まで行きましょう」とドンドン下る。

ダイトレへの分岐を右手に見、しばらく歩いたところで、作戦会議。
もう少しでお寺だという所の廃屋の横から尾根を登って山頂へと行けるらしい。
ここから30分ほどのこと。
「おやじさんどうされます?地元の私たちはいつでも登れますが・・・・。」
「今度はいつか判らないので、もう行くっきゃないでしょう。」
最初は緩やかな登り。水道のホースに沿うように登っていく。
尾根道に変わる頃から、急になってくる。
左手には、山頂のカヤトが目印になる岩湧山が見え、金剛山、葛城山へと続く山並みを眺めながら休憩する。
「あの山の向うに帰らなあかんのか〜」
大阪方面から大峯台高へ来られている方は、生駒や金剛葛城山を眺めながら同じコトを考えておられるのかな。



疲労感を覚えてきた足にカツを入れて、尾根道の最後の急登に取り付くと山頂。
槇尾山の山頂は全然展望が利かないので、写真を撮って蔵岩へ向かう。
山頂から杉林を下っていくと、正面に白い岩肌が見えてきた。
クライミングの練習をされている方が4、5人。
なかなかの高度感。滑ったらいったいどこまで落ちるのやら・・・・・。
Tinoさんは以前ここから貴重なお昼ご飯のお握りとお茶を落としたことがあるらしい。

天気がよければ六甲山まで見えるが、今日はガスのためはっきりとは判らない。
ゆっくりと景色を楽しんで、下山。
蔵岳から続く尾根を下っていく。
迷い込みそうな所には、進入禁止のテープが張ってあるけれど、いくつも枝分かれしたルートがあるので、間違えばどこへ行くのか判らない。
谷と言わず尾根と言わず、いたる所に踏み跡が・・・・・。
経験者と同行しないと、一人では不安になる。

膝がガクガクになる頃、ようやくバス駐車場の登山口に到着。





槙尾山は、いくつものバリエーションがあって、奥が深い山でした。
紅葉には早かったですが、アスレチックをするように楽しい1日を過ごせました。
次回は大峯台高を案内させてください。





戻りまっせ〜