八ケ岳(赤岳〜横岳〜硫黄岳) 2007.7.20〜21 同行者:ごうちん |
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参考コースタイム [1日目] 美濃戸(5:15)〜(南沢コース)〜(7:35)行者小屋(7:50)〜地蔵頭〜(9:05)赤岳展望荘(9:15)〜(9:55)赤岳(10:05)〜 赤岳展望荘〜(10:40)地蔵頭〜(11:55)横岳三又峰〜(12:10)横岳〜(12:45)硫黄岳山荘(12:50)〜(13:13)硫黄岳(13:15) 〜(13:25)赤岩の頭〜(14:18)赤岳鉱泉(泊) [2日目] 赤岳鉱泉(6:50)〜(北沢コース)〜(7:40)林道終点〜(8:30)美濃戸 コース図 写真アルバム |
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どうも天気予報が気になる。 一日目は曇り後雨、2日目は雨の予報。 先日中央アルプスを縦走してきた上司からは、行ってあかんかったら温泉に入ったらええやんという迷アドバイスを頂いたのでした(笑 天気を気にしながら自宅を20時に出発し、日付が替わった頃に中央道の諏訪南ICを降りる。 コンビニで朝ごはんを調達し、ナビの指示に従い美濃戸口を目指す。 美濃戸口の有料駐車を右手に見て、真っ暗な林道に車を進める。 途中から荒れてきた路面に車体の底がヒットすること数回。(車高の高さはコレくらい) やっぱり薄っぺらいタイヤ&車高を落とした車ではちょっと苦しかったか・・・・・。 転がった石でタイヤがバーストしないか非常に気を遣った。 美濃戸の「やまのこ村」駐車場に車を停め、車中で仮眠する。(駐車料金1,000円/1日:割引制度あり) どうか明日は晴れますように・・・・・・ (数時間後) あんまり寝られなかった。 車を降りて真っ先にタイヤを確認。大丈夫、空気は漏れていない(笑 準備を整えて出発。 睡眠不足のためか、体が重く思うようにピッチが上がらない。 綺麗な水が流れる沢で顔を洗って、朝飯に嫁さんお手製のお握りを食べて少しは調子が出てきたかな。 まぁ無理をしないで、写真を撮りながらゆっくり行こう。 |
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曇り空の下、駐車場を出発。 | できるだけ早い時間帯に赤岳を登りたかったので、南沢コースを選択する。 | 何回か沢を渡りながら、シラビソの間を徐々に高度を上げる。 | 嬉しいコトに青空が広がってきた。 |
ミソサザイの声を聞きながら、登山道を歩く。 「もしかして、阪神ファンの方ですか?」 追い越したご夫婦の方から声を掛けられた。 私のザックにくくり付けた黄色のタイガースの応援タオルが気になったとのこと。 「私たち、先週(7月12日)の東京ドームでの延長戦を観てたんですよ!桜井のHR最高でした。」 「僕は、先日(7月16日)の甲子園でのジャイアンツとの3連戦の初戦をアルプススタンドで観てました。負けましたけどね(笑」 思わぬところで、横浜と奈良のトラキチが盛り上がっていたのでした。 |
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南沢:歩き慣れた大台や大峰の雰囲気が漂っています |
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沢の流れが少なくなってきた。 水が涸れた広い河原に飛び出ると、正面にゴツゴツした稜線の横岳が目の前に広がってきた。 逆光になるので、シルエットが威圧感を感じさせる。 お〜、なかなかかっこエエやんか〜! でもどうやってあんなとこ歩くんやろ? 以前バイクに乗っていた頃は、夏になると信州へ走りにきていた。 ビーナスラインや麦草峠のようにカーブの多い道を好んで走っていて山にはまったく興味が無かったので、 八ケ岳の姿をじっくりと眺めたことがない。 ほ〜、こんな山やったんかぁ〜、としばらく観察(ほんまはちゃんと事前に調べてましたよ) 発電機のうなり声が聞こえてきたら、行者小屋に到着だ。 ここで今日のルートの確認。 天気が崩れるので、ピストンで赤岳と横岳を登って、展望荘でまったりとしよう。 休憩の後、冷たい水をペットボトルに詰めて小屋の裏手から地蔵の頭へのルートを登る。 梯子や鎖を使ってぐんぐん高度を稼ぐ。 足元からガスが上がってきて、競争するように稜線を目指す。 小さな地蔵の立つ稜線へ立つと、風が冷たかった。 赤岳展望荘からは、空身で赤岳山頂へ。 |
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行者小屋 | 地蔵頭へのルート | ガスが上がってきた※ | もう少しで稜線へ出る |
硫黄岳・横岳をバックに | 阿弥陀岳 | 赤岳山頂 | 雲の上には富士山 |
赤岳からの景色を十分堪能し、赤岳展望荘へ戻る。 風力発電の風車が「ひゅんひゅん」と回っている。 今日はここへ泊まるつもりで予約をしている。 天気が悪くなるようなので、今日はこのあと横岳までピストンをして明日降りるつもりなんですと山小屋の方と話をしていると、午後3時頃から雨が降りだして明日まで降り続くので、今日中に降りるのもアリですよと、アドバイスを頂いた。 確かに濡れた岩稜帯は滑りやすくて怖い。 「硫黄岳から赤岳鉱泉へ降りるまで雨は大丈夫ですかねぇ」って聞くと、「お兄さん達の足なら大丈夫でしょ♪」との返答。 よっしゃ、これで今日のコースは決定! 「今度は泊まりますから!」と挨拶をして、展望荘をあとにした。 |
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赤岳を振り返る |
日ノ岳の岩場 |
カモシカが目の前に降りてきた! |
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横岳へは、まず鎖を使って日ノ岳の岩場を登る。フリクションが良く効いて、足元に不安はない。 手足をフルに使って面白いように登ることができた。 風を避けて鞍部で行動食を摂る。空気が薄いせいか、どうも体が重い。 心なしか雲が厚くなってきたようだ。 あせる気持ちを抑えながら、足を進める。 横岳は幾つかの岩山のピークが連なっている。 稜線を東から西へ、西から東へと移りながら北へ進む。 鎖場の連続だ。 遥か下には、行者小屋と赤岳鉱泉が見えている。 高度感たっぷりの稜線にびびってしまい、ごうちんに笑われながら何とかクリアしていく。 やっぱり高い所は苦手です・・・・・・。 ふと気がつくと、足元が切れ落ちた岩肌には、色とりどりの花が咲いている。 居合わせた方から花のレクチャを受ける。 毎年この季節に花を見るために訪れているとのこと。 これが「○$%&#!」で、この白いのが「*$%!&&」です。この時期に咲いているのは珍しいんですよ〜。 残念ながら、花の名前を覚える余裕は全然ありませんでした(笑 |
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後ろは絶壁です。あんたはエライ! | 横岳 | 顔がひきつってます・・・・ | あ〜怖かった。でも面白い! |
なだらかな斜面には、一面にコマクサが咲いている。 人が踏まないように、ロープで保護されている。 砂礫のやせた土地に綺麗な花が群生し、目を和ませてくれた。 岬のように突き出た大同心のピークには、2名の人影が。 岩壁にも人影が見えている。見ているこちらもドキドキしてきた。 風が一段と強くなってきたようだ。 ガスも上がってきて徐々に視界が効かなくなってきた。 硫黄岳山荘からの登り返しは、ケルンが目印になる。 喘ぎながら硫黄岳山頂に到着。 何も見えないので、写真を撮って、すぐに下山にかかる。 高度を下げるにしたがって、風が無くなり暑くなってきた。 樹林地帯に入る頃には明るくなってきて、雨も大丈夫のようだ。 頭上を見上げると、山頂は相変わらずガスに覆われている。 沢を幾つか渡り、ようやく赤岳鉱泉に到着。 温泉で汗を流し、ビールで乾杯。めちゃ、うま!! たらふく飲んだ後、晩飯まで2時間ほどいびきをかきながら寝ていたそうだ。 晩飯を食べた後も、速攻で寝てしまった。 何回か、雨音で目が覚めたような気がするが、すぐに深い眠りに落ちていった・・・・・ |
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コマクサ | 硫黄岳山荘付近 | ガスってきました | 硫黄岳 |
4時過ぎに目が覚める。 昨晩は熟睡したので、体調ばっちし。 窓の外は、深い霧に覆われている。 秋刀魚とお味噌汁という純和風の朝食が美味い! テーブルをご一緒した2組のご夫婦の方とこの「八ツ」の花の話題で盛り上がる。 皆さん今日は下山するだけなので、ゆっくりと食事に時間を費やし、私たちが一番最後まで食堂を占拠していたようだ。 あとは、美濃戸まで林間コースを下るだけ。 山小屋をあとにして、林間の北沢コースへ足を踏み入れる。 綺麗な川の流れと新緑に目を奪われながら、ゆっくりと下山する。 砂防ダムの堰堤を過ぎて、登山道は林道へと変わる。 さぁ、駐車場まであと少し。 振り返ると、八ケ岳は相変わらず深いガスに覆われていた。 |
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さぁ、帰るで〜 | 北沢:綺麗な水と新緑の世界 | ||
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