紅葉満喫〜釈迦ケ岳(大峯)〜 |
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2007年10月20日(土) 天候:曇りのち晴れ 同行者:ルネさん、おかん |
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コースタイム 峠登山口7:50→古田の森9:15→千丈平9:50→釈迦ケ岳山頂10:25〜11:45→深仙宿12:35→大日岳13:10〜13:20→ 深仙宿13:50〜14:05→千丈平15:10→峠登山口16:35 写真アルバム |
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白山へ岐阜県側の平瀬道を使って登ろうと計画をしていたけれど、天候が思わしくないので、晴れマークの奈良県へと行き先変更。 朝5時に家を出発し、下市から旧西吉野村役場への裏道を抜けて、国道168号へ。吉野川沿いでは雨に降られて焦ったが、すぐに上がった。 「十津川方面へ行くのは久しぶりやなぁ」 「うん、いつ以来かなぁ」とおかん。 二人の記憶を遡っていけば、吊橋の下でキャンプをした7年前以来だ。 約束どおり6時30分に道の駅でルネさんと合流する。 今回は昼食に焼きそばを作っていただけるとかで、喜んでニンニクの香が立つ食材を私のザックに入れさせていただく。 デザート用の柿も準備してくださったので、これは黙っておかんのザックへ放り込んだ。 ルネさんとご一緒するのは3回目なので、初めてご一緒した時のような緊張感もなく(昨年のレポ参照)気兼ねなくお話ができる。 おかんは2回目やけれど、車中では旧知の間柄ように話がはずんでいるようだ。 う〜ん、親子といっては失礼やね。 釈迦ケ岳登山口の案内看板にしたがって、国道168号線と別れる。 旭口への登山口までの林道は、最近整備されたようで、所々に落石があって注意が必要なものの、聖子ちゃんを聞きながらリラックスして運転できた。 レポでよく見る終点の駐車場には、7時30分頃に到着。 残念ながら稜線はガスに覆われ、展望は望めそうにない。 ガスが上がることを祈って、登山口の階段を上り始めた。 不動小屋谷林道との分岐からは、なだらかなアップダウンが続く尾根道。 ただガスのために、綺麗な紅葉を楽しむことができないのが残念。 何回かこのルートを歩かれているルネさんの解説を聞きながら歩く。 晴れていたら正面に釈迦ケ岳を臨むことができるらしい。 濡れた笹がズボンにまとわりつくので、靴や裾はもうべっとりと濡れている。 強い風が吹き、せっかく色づいた葉っぱが千切れて飛んでいきそうだ。 時折ガスが晴れて、大日岳が顔を覗かせる。 古田の森のピークで休憩。 寒いけれど、柿のほのかな甘みが体に優しくしみこんでいく。 紅葉の写真をじっくりと撮りたいので、二人に先頭を譲る。 なるほど、後ろから見ると 釈迦ケ岳が近づくにしたがって、ガスが濃くなってきた。 ポツポツとした雫が梢から落ちてくるが、カッパは着なくても大丈夫だ。 水場では勢い良く水がホースから出てきている。 「上にある蛇口をひねってくれへん?」おかんに頼んだが、無視された。 「はいはい、もっと面白いことを言いますよ」と反省する。 いつも山ではつまらない冗談を言ってヒンシュクをかっている・・・・・。 水場からはきつい登りが始まる。深仙宿(じんせんのしゅく)への分岐からは一段と風が強くなってきた。風が弱まるのを待っておられる方も。 でも案外山頂では風が少なくて、拍子抜け。 お釈迦さんは台座にすっくと立っておられる。 修復されたせいか、笑顔が気持ち良さそうだ。 相変わらず真っ白けで景色は見えないけれど、しばらく待てば晴れそうな雰囲気。 お昼ごはんを食べながら、待ちましょう。 慣れた手つきでルネさんがフライパンを操っておられる。 周りからは羨望のまなざし。当然おかんはお手伝い。 私?私は箸を持って写真を撮るだけ(笑 いただきま〜す! 「寒いですね〜」と隣のご夫婦に声を掛ける。 ルネさんの会話術は、流石だ。話しかけられると、ついつい心を許してしまう。 私が容疑者なら、べらべらとあることないことを自供してしまうだろう。 このご夫婦もその術中に見事にハマり、私たちの近所に住まわれていることが判った。 ○○さん知ってる?と、ローカルな話題でしばし盛り上がる。 ガスの隙間から時折青空が見え、歓声がおきる。 このまま下山するのももったいないし、大日岳まで足を延ばすことに。 笹が道に覆いかぶさって、隠れている濡れた石に滑る事数回。 危ない危ない、気を引き締めて歩くけれど、ついつい周りの紅葉が気になるんですよね。 そうしているうちに、だんだんとガスが晴れてきて、谷間の紅葉が綺麗に見えてきた。 深仙宿からは、綺麗な青空が広がってきた〜♪ もう疲れも吹き飛ぶね。 大台ケ原から南に並ぶ山並みが見える。 早速地図とコンパスで山座同定。 大日岳へは空身で登る。 流石に直登の鎖場は躊躇して、巻き道を選択。 身の軽いルネさんはひょいひょいと登っていかれる。もしかして申年? 風が強い大日岳山頂からの紅葉も素晴らしいものがあった。 深仙宿からは、地図に載っていない巻き道を選択。 2年前に前鬼から登った時に、間違って歩いたコース。 奥駈道だと釈迦ケ岳山頂付近まで登らなくてはならないので、かなり時間を短縮できそうだ。 今は、古田の森の稜線も手に取るようにわかる。 時折急なところも現れるけれど、ゆったりとした登り。 谷の下の紅葉はまだまだこれからのようだ。 古ぼけた木の橋では、お互いに自分の体重を自覚しているので、一人ずつ注意深く足をのせていく(笑 なかなか趣のあるルートやねぇ。 千丈平に着くころには、太陽が西に傾きはじめていた。 葉っぱがステンドグラスのように輝いている。 このまま帰るのはもったいなぁ。 右手に見える稜線は、七面山。 なかなかいいじゃない!? 次はあの山にしようかな。おかんも興味深々。 日が暮れるまでには十分下山できそうなので、倒木を椅子にしてコーヒータイム。 八経ケ岳から大日岳へと続く稜線が素晴らしい。 朝歩いていた時は、こんな景色は見られなかったので、朝の分まで瞼に焼き付ける。 大峯や台高の紅葉は始まったばかり。 行きたい山は一杯あるけれど、全て登ることはできませんね。 コーヒーを飲みながら、静かに時間が過ぎていく。 気温が下がってきたせいか、息が白くなってきた。 秋の夕暮れは釣瓶落としやったっけ? 名残惜しいけれど、ぼちぼち帰りましょうと、重い腰を上げる。 本当に楽しい一日をありがとうございました。 次回を楽しみにしてもいいですよね!?
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