スノーシューで 明神平〜桧塚奥峰〜ヒキウス平 2009.1.4 単独 |
※参考コースタイム※ 登山口7:45 ===明神平9:50〜10:15 ===ヒキウス平分岐11:20===桧塚奥峰11:30〜12:00===ヒキウス平分岐12:10===ヒキウス平12:30〜12:50===明神平14:00〜14:30===登山口15:50 明神平までこんなにキツかったっけ? 滴り落ちる汗をぬぐいながら、明神滝を見上げた。 やはり、宴会が2晩続いたのが原因か。 お正月休みで体重が増えた代わりに体力はガタ落ちだ。 水場あたりまで登ると、厚い雲が消えていき太陽が顔を覗かせてきた。 キラキラとまばゆく輝く樹氷をカメラに収めながら足を進めるので、なかなか明神平が近づかない。 |
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最後の急登をゆっくりと登り、東屋へ。 ポッカ訓練のためテン泊装備を詰め込んで膨れ上がったザックも下ろす。 体中から湯気が湧き上がっている。 ザックに括りつけたスノーシューをはずし、ベンチに座ったままで履く。 周りでしばらく試し履き。うん、なかなか調子は良さそうだ。 |
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「今日はどちらまで?」と、隣に座ってきたおっちゃん。 「檜塚まで行けたらええねんけど・・・・」と、俺。 「今日は、樹氷がええやろな。あとから行くわ。」と、胸からぶら下げた一眼レフをさする。 いつも持ち歩いている一眼レフは、今日は置いてきたのが悔やまれる。 サブザックに、食料や防寒着を移し変えて、出発。 「それでは、お先です!」 |
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サクサクとグリップを効かせて明神岩へ。ここからは、明神岳をトラバースする樹間コースを選択する。 見上げると青空に白い樹氷が広がっている。 ばらばらと落ちる樹氷の音を楽しみながらトレースをたどる。 昨日も多くの人が歩いていたようで、トレースは引き締まっており、スノーシューが無くても余裕で歩けるかも知れない。 でも、誰も歩いていない新雪の中を歩く醍醐味はスノーシューならでは。 |
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檜塚奥峰に着くころには、太陽は雲に覆われてしまっていた。 目の前のヒキウス平を眺めながら暖かい食事を摂っていると、さぁ〜っと雲が開け、ヒキウス平がスポットライトの中に浮かびあがった。 明神平で別れたおっちゃんも追いつき、一眼レフで撮影を始めた。 「そういえば、ここから富士山が見えるらしいね」と、檜塚の方向を見ながら尋ねてきた。 「友人が、12月に見えたってHPにアップしてましたわ」と俺。 「その人って、落王さん?」 「・・・・、え、え・・・」なぜか、即答できなかった俺。 「スパイダーマンにもなってますよね(笑」 「は、は・・・・・」一緒に笑うしかなかった。 |
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P1394までいったん戻り、ヒキウス平へ向かう。 ヒキウス平には、夏に2回訪れているが、いずれもガス男と一緒やったので、残念ながら真っ白な風景しか見られなかった。 ようやく今日はガスの無い(!)待望のヒキウスに行けるのだ。 さっきは踏み跡は無かったけれど、今は二人分の踏み跡がある。 どんどん下っていくと、ツボ足の男性が息を切らしながら上がってきた。 私より一足早く檜塚奥峰を出発した男性だ。 開口一番「明神平へは、このルートですか?」 一瞬何を聞かれているのか判らなかったが、どうやらP1394を明神平方向へ行かず、そのまま直進してしまったらしい。 正しいルートを説明して、しばらく歩くと続いてワカンの男性がニコニコしながら歩いてきた。 「もしかして、一番最初にトレースを付けてくれはったんですか?」と俺。 「そうです!一番乗りのヒキウス、めっちゃ良かったですよ!!」 う〜ん、先に行っとくべきやったか・・・・・。 |
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ヒキウス平は、重たい雲が広がっていて、輝きはイマイチ。 でも、3度目の正直でガスの掛かっていない景色を見られただけでも、満足だ。 踏み跡が2人分で、出会ったのが2人。もうヒキウスには誰もいないと思っていたら、人影が現れて、おもわず「わっ!」と叫んでしまった。 隠れるのはバツが悪いので近づいていくと、その男性は寒さしのぎのためかカップ麺で両手を暖めておられた。 千秋林道から桧塚へ上がってヒキウスへ来られたらしい。どおりで踏み後が無いはずだ。 しばらくとりとめのない山の話をしたあと、カップ麺が冷めては悪いので「それでは」と、ヒキウス平をあとにした。 明神平に近づくに連れて、ガスが降りてきた。 東屋で残った食料を腹に詰め込む。 どこかでソリ遊びをしているのか、歓声が響いてくる。 さぁ、温泉で今日の疲れを癒して、明日からの仕事に備えよう。と、最後に現実に戻されたのでした(^^ゞ |
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戻るん? |
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