冬本番〜弥山の樹氷〜 2008.12.7 同行者;スロートレックさん |
夏は自生しているオヤマレンゲを見る人で賑わう大峯山系の弥山(標高1895m)。 登山者の多くが利用する登山口が国道309号線の行者還トンネル西口だ。 最近は、トンネルの東口からの登山道を上北山村が整備され、利用する人も多い。 さて、我が家の周りでは、12月に入ってようやく晩秋を迎えているが、弥山は既に冬装束へと衣装替えを始めており、11月下旬に綺麗な樹氷を見ることができた。 行者還トンネルを含めた国道309号線(天川村北角〜上北山村西原)は、12月15日から冬季通行止めとなり、本格的な大峯の冬を迎える。 通行止めになるまでにもう1回樹氷を楽しもうとスロートレックさんをお誘いして、朝6時に川上村の道の駅で待ち合わせとした。 ◆◆参考コースタイム◆◆ 行者還トンネル東口(7:30)〜(8:25)一ノタワ(8:35)〜(9:20)奥駈出合(9:35)〜(11:45)弥山(13:20)〜(14:30)奥駈出合(14:35)〜(15:20)トンネル西口〜(15:40)行者還トンネル東口 ※撮影時間が多いので、ほんまの参考です(^^ゞ 写真アルバム |
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国道169号線から国道309号線に入ると奥駈の稜線が目に入る。予想通り樹氷で真っ白。 沸きあがる車内(って、二人だけですが・・・・・)。 スロトレさんが運転するフルタイム4駆&スタッドレスで完全武装した車は、途中から現れた雪道をものともせずに東口駐車場に到着した。 身支度を整え、レンタカーの単独さんとボルボのご夫婦に続いて、私たちも出発。 白い稜線を見て早くもハイテンションのスロトレさんは、林道脇の登山口を通り過ぎてしまう。先月もここから登ったばかしやのに・・・・・・大丈夫? 落ち葉に薄っすらと積もった雪に足をとられるが、アイゼンを付けるほどじゃない。 高塚山方向からの朝日が当たって、樹氷が心なしか溶けてきたように思う。 焦る気持ちを抑え、フリースを一枚脱ぐ。汗でメガネも曇りっぱなし。 強風を予想して奥駈に飛び出ると、無風状態。ひんやりと冷たい空気が火照った体に心地よい。 |
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朝日を浴びて染まる樹氷 |
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青空が眩しい |
一ノタワ | 奥駈道は真っ白 |
早くも興奮状態の二人 |
弥山小屋もくっきりはっきり | 海も見えています |
稜線の樹氷を撮影するためにベストポジションを求めて右往左往する二人。 登り始めて1時間で、早くもテンションがピークに達してしまった。 今から考えるとこの時にはしゃぎ回ったのが、あとあと体力に響いてきたのかもしれない。 砂糖菓子のような樹氷の風景を目の前にした私たちに、冷静な思考能力を期待するのは到底無理な状態。 帰りのことは全然考えずに奥駈道を外れて南側の稜線を歩き回ったりして、思う存分に樹氷を楽しんでいた。 |
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奥駈出合で、西口からの登山道と合流する。ここからは簡易アイゼンを付けることにした。 先行された方により、踏み跡はしっかりしているが、雪に隠れた木の根っこや岩につまづくので要注意。 もう何枚同じような写真を撮ったのかわからないけれど、樹氷の写真を撮り続けながら歩いているので、コースタイムは予定よりも遅れがちになる。 聖宝の宿跡で休憩をした時点で、体力と残り時間を考えて、今日は八経ケ岳をあきらめることにした。 今日の目的は、この樹氷を見ることやったもんね!?とお互いに納得(*^_^*) ここからは雪の量も増えて、なかなか足が進まない。 いつもはパワフルなスロトレさんも今日は調子がイマイチな様子。私は、腹が減って力が出ませんわ。 |
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弥山神社前の椅子で昼食。 空は恐ろしいほど青く透きとおり、樹氷は冷たく白く輝いている。 「ど、ど〜ん。」と響いてくる爆音は、シャッターが下ろされシーズンオフの弥山小屋の屋根から滑り落ちる雪の音だ。 気温が上昇して、日の当たっている樹氷もやせ細ってきた。 朝は白く輝いていた大普賢岳も今はがらりと雰囲気が変わってしまっている。 東から山肌を駆け上がってきた空気は、山頂付近で一気に冷やされてガスへと変化して、八経ケ岳を隠してしまった。 |
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弥山※ | 八経ケ岳※ |
弥山神社裏にて |
「八方のぞき?いや八方にらみ?どっちやねん。」と二人で議論しながら、モンスターの樹間を潜り抜ける。 正解は八方覗(のぞき)です。 大台方面を中心としたパノラマの風景を楽しむ。どこまでも続く折り重なった山稜を飽きることなく眺めたあと、山頂を後に。 下山は、溶けかけの雪に足を滑らしヘロヘロ状態。 休憩時に西に傾きはじめた太陽を見上げると、黒々とした梢が青空の中に浮かび上がっている。 奥駈出合から一のタワまで登り返す元気が無く、行者還トンネル西口へ下山。 シャクナゲの根っこに足をとられないように気を使いながらの1時間は、大変長く感じた。 |
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※ さあここからは、照明のないトンネルを歩かなくてはならない。 勇気を出してトンネルに突入。 雰囲気を出すために(どんな雰囲気やねん)ヘッデンは無し。 時折、天井や側壁に浮かび上がるぼんやりとした白い物体にビビりながらも、視線は正面を見据えたまま。余計なモノは決して見ない。 20分ほどで、無事に東口に到着。ほっ・・・・・。 ※あとで写真を見ると白い物体は、ツララでした(笑 ゲップが出るくらいに樹氷をたんまり見ることができたけれど、結局、今日一番の思い出は、このトンネル歩きやったりしてね(笑 |
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戻るん? ※の写真はポインタを置いてみて |
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