シロヤシオ咲く〜ヒキウス平〜

2008年5月24日
同行者:スロートレックさん



天気予報は100%雨の予報やけれど、雨の中でも山を楽しもうと予定通り山へ行くことにした。
6時30分に名阪国道の針テラスで落ち合い、本日のコースを確認する。
携帯電話でレーダーやテレメーターのデータを呼び出し、雨の状況を確認すると、幸いなことにまだ雨は降っていない。
いつ雨が降っても大丈夫なように、今日は通い慣れた明神平に決定。

8時についた大又林道の駐車場には、渓流釣りに来られた車が停まっているだけ。
まぁ、こんな天候の日にわざわざ山に登ろうとする奇特な人は、そうおらへんわな(笑
冬の明神平の思い出話をしながら、登山道を登る。
新緑のトンネルが素晴らしい。
山並みにはガスが掛かっているけれど、今日はマイナスイオンをたっぷりと吸収したい。
途中から尾根を直登して、前山へショートカットする。

「もうここでええやん・・・・」
前山ゲレンデを目の前にしていつも思っている。
雨が降ってたら、今日もそう言ったかも知れへんけれど、もう少し桧塚方面へ足を延ばすことにした。








前山からはガスに覆われて、いい雰囲気になってきた。
Tシャツ一枚で少し汗ばむ程度。
明神岳を過ぎると、桧塚方面の案内にしたがって台高稜線と別れて左へ下っていく。
帰りのこの登り返しはきついナァっとぼやきながら、一気に下る
周りの風景に、二人からは「ええなぁ」「いい時に来たナァ」「新緑が、イーデス ハンソン」と感嘆の声が。

桧塚奥峰手前のピークからは、ヒキウス平へ向かうことにする。
一度来られているスロトレさんに道案内をしていただくが、途中から踏み跡が無くなり、「ここは来た事がないですわ!」
「え!?」
それでも盛りを過ぎた石楠花の群生を無理やりくぐり抜けると、そこは崖・・・・・。
周りの風景を確認しようにもガスで真っ白。
下からは滝の音が・・・・。
地図で確認すると、どうやらヒキウス平と桧塚奥峰の間のようだ。
定石どおり先ほどのピークに戻りルートを確認したけれど、どうも判らない。
分岐を見落としたのか?
それともキツネかタヌキに騙されたのかな?
「????」頭の中には、?マークがいっぱい。
ヒキウス平を諦めて、仕方なく桧塚奥峰へ向かう。
この先行き止まり!
どこで間違ったのか??? とりあえず、桧塚奥峰


シロヤシオ満開





風を避けて、シロヤシオの下でお昼ごはん。
じっとしていると寒さが身に染みてきたので、温度計を見ると13度。
熱燗が恋しいなぁ。

どうしてもさっきのルートが気になって、食べ終わるとすぐに腰を上げる(笑
ピークに戻り、先ほどの尾根の隣の尾根付近を探索しているとガスが少し晴れて、西に長い尾根がちらりと見えた。
神様のサービスか、それとも悪魔の誘いか?
「ん!?あの尾根がそれっぽいですね」とスロトレさん。
よし、いっちょ行ってみましょう。
いったん尾根を上がり、一瞬見えた尾根の方向へ向かうと薄っすらとした踏み跡が現れた。
「これですよ、これ!正解です。」
半信半疑の私。
ようやく開けた場所に出た時も、まだ半信半疑の私。
ここがヒキウス平?
真っ白で何もわからん(笑
今日は、桧塚劇場はガスのため休演のようだ。
事前に「ぴあ」でチェックしておけば良かったな。

ここにもシロヤシオが沢山咲いている。
晴れていれば青空に映えるやろなぁ。
蕾もあるので、まだまだ楽しめるかもしれない。
視界が効かない中、慎重に踏み跡を辿っていくと、さきほどのピークに出た。
何のことは無い、もう一つの踏み跡を見過ごしていたんかぁ。
晴れていれば間違わなかったと思うけれど、それにしても合点がいかない。
やっぱりキツネに騙されたんかもね(笑
兎にも角にも視界がきかない時には、慎重な行動を心がけたい。
あれがヒキウス平? ここがヒキウス平??
ここをまっすぐでした






問題も何とか解決して、足取りも軽く明神平へ戻る。
ガスは一層濃くなり、時折雨粒が落ちてくるようになった。
一人で歩いているとちょっと心細いかもしれない。
明神岳への登りでは、疲れが溜まって足がパンパン。
考えてみると、昼食以外は殆ど歩いていたからなぁ(笑

笑う膝を休めながら、濡れて滑りやすい登山道を慎重に下る。
コンクリートの林道が現れると、静かな山を堪能できた一日は、もうすぐ終わる。





戻る