初秋の雰囲気バツグン〜白山〜     

2007年10月7日(日)
天候:晴れ
同行者:おかん
コースタイム
別当出合6:20→中飯場7:00→甚乃助小屋8:30→黒ボコ岩9:50→室堂10:30〜10:50→
御前峰11:30〜11:35→室堂12:00〜12:20→殿ケ池小屋13:30→分岐14:30→別当出合15:30

写真アルバム

2ヶ月近くブランクがあっての久々の山行は、紅葉を期待して白山にすることにしました。
紅葉だよりは、例年よりも遅いみたいやけど、どうでしょう?
デジ一眼も準備して、そうそう寒くなるといけないので防寒着も持っていこう。

北陸道のSAで仮眠し、福井北ICを降りて、市ノ瀬駐車場に到着したのは、5時少し前。
警備員に誘導されて駐車場に車を入れたが、ほぼ満車状態?
車を降りると、薄暗い中、ザックを背負った登山者がウヨウヨ歩いています。
夜空を見上げると、オリオン座。少し肌寒い。
5時の始発バスには間に合わず、入念な化粧直しを待っている間に、第2便も出発してしまい、結局5時50分発の第3便に乗車して(運賃片道400円)、登山口の別当出合へ向かう。
※通行規制等の情報は事前に白山観光協会にご確認ください※

満車状態の車中では、録音テープの案内放送が流れ出した。説明によると標高差は、約1,400mあるらしい。結構登らなあかんなぁ。
今回は、ばたばたで行程を決めたので、事前の情報が乏しい。
いちおうリンクさせていただいているスロートレックさんのレポを軽く読んできたけれど、少し不安。
日帰りでのピストンはちょっとしんどいかもしれへんけど、嫁さんに頑張ってもらわなければ・・・・・
登りのルートは砂防新道を選択。
まず吊橋を渡って、左岸へ。
上流では堰堤の工事が行われているようです。
登山道はよく整備されていて、さわやかな空気を感じながら、おかんとの会話も弾みます。
初めて歩くルートは新鮮味があって、なかなかええよなぁ。
が、しばらくすると、急に無口に。
「あかん、しんどい・・・・・」
え〜、まだ30分しか歩いてないで〜!

まだ青い広葉樹の木々の下を歩くと、ほどなくして、中飯場に到着し、休憩。
山肌には、土石流の跡が痛々しい。何段もの砂防堰堤の工事が続けられているようです。

別当出合登山口 砂防新道コース まだまだ緑が濃い 災害工事中(中飯場から)



工事用道路をまたぐように登山道はつけられています。
高度を上げるにしたがって、葉っぱも色づいてきました。
別当覗きは、人が多かったので少し立ち止まっただけで、通り過ぎることに。
観光新道の尾根には人影が見えています。
ここからは、ちょっとキツイ道になってきました。
年配の御夫婦の方が道を譲ってくださった時に、奥さんと目が合ったそうな。
奥さん「重たそうやなぁ〜」
おかん「そうなんです、体が重たいんです・・・・・・(人が気にしていることを)」 
奥さん「いや、あの、背中のザックが重たそうやなぁって思っただけで(^^ゞ」

甚乃助小屋でトイレ休憩。
沢山の人が思い思いに休憩をされています。
ガスが晴れてきて、太陽の光を受けて輝いてきました。
なかなかいいんじゃない!?
尾根の向こうに高く見える山は「別山」で、標高は2,399m
白山室堂は2,450mなので、あの頂(いただき)以上に登るのか・・・

20分程登ると、南竜馬場へと続く水平道との分岐です。

木々が輝いています 甚乃助小屋 別山 南竜馬場への分岐



ここからひと登りすると、登山道は緩やかな登りの道に変わりました。
ほっとして、周りの風景をカメラに収めます。
観光新道の尾根ルートも近くに見えてきました。
ふと上を見上げると、登山道は急な斜面の上に向かって延びています
十二曲がりの坂という名所(?)らしいです。
稜線の紅葉が綺麗なので、休憩がてらカメラを構える時間が増えてきました。
途中で水が湧いていました。あとで調べてみると10年長生きするという延命水。
飲まずに通り過ぎてしまって残念なことをしたなぁ。



今にも落ちてきそうな大きな岩が頭上に迫ってきました。
人が上に乗っています。
頼むから落とさんといてくれ〜。
看板を見ると黒ボコ岩でした。
ほんまに今にも転がり落ちそうな絶妙な角度で止まっています。
ここは、観光新道との分岐にもなっていました。



ちょっとお腹が空いたので家で作ってきたお握りをぱくついていると、隣に座ったご夫婦の方が話しかけてこられました。
おっちゃん「それ大きなおにぎりやなぁ」
おかん「え、え・・・」
おっちゃん「あっ、そうか!ご主人さんが作ったんですね♪」
おやじ「いえ、嫁さんです」
おっちゃん「失礼しました・・・・・」
慌てて立ち去ろうとするご夫婦を引き止めて、白山の見所を教えてもらいました。
紅葉はこれからもっと綺麗になるそうです。う〜、見てみたい!

黒ボコ岩を過ぎると、木道の遊歩道が白く伸びて、正面に御前峰が見えてきました。
阿弥陀ケ原、めちゃくちゃエエ景色です。

   



五葉坂のガレ場を越えると、室堂ビジターセンターがようやく姿を現しました。
このあたりから風の通り道になっているようで、風が強く吹き寒くなってきました。
嫁さんはダウンを着込んで、昼食の準備。
今日は簡単にカップラーメンにしましたが、暖かい食事がちょうど良い季節になりました。
体力に自身のない嫁さんは、中の喫茶室でコーヒータイムにするというので、一人で白山の最高峰の御前峰へ向かいました。
帰りのバスは17時で終了なので、ここを12時に出発すれば余裕で間に合うはずです。
最初はゆるやかな登りですが、青石を過ぎる頃から九十九折のきつい登りになるので、ゆっくりと登ります。
コースタイムどおり40分で山頂に到着。
体も温まってちょうどいい塩梅です。
風が強い山頂では、しばし周りの風景を堪能していました。




帰りは、黒ボコ岩から観光新道のルートを選択しました。
最初は緩やかな尾根を歩きます。
朝と太陽の角度が変わったせいか、一段と紅葉が綺麗に見えます。
少し歩いては、写真を撮るので、今日中に下山できるのかちょっと不安になりました(*^_^*)

かなり緑が濃くなってきたなぁって思っていたら、蛇塚という気色悪い名前の場所では、紅葉が映えていました。
ちなみにこの場所には、蛇が1,000匹も埋められているそうです。ひょえ〜〜〜〜!!

馬のたて髪と呼ばれる尾根では、外人さん達のグループがたむろされていました。
日本人の方が案内をされていて、「ココドコ?ココドコ?」と地図を指している横を通り過ぎたら、おかんが「ハロー」ってめちゃくちゃジャパニーズイングリッシュで御挨拶(-_-;)
今時の小学生でもそんなコトせいへんで・・・・
なぁなぁ、今の発音どうやった?「はぅあ〜ゆぅ〜?」のほうが良かったかなぁ?
ギブ ミー チョコ のほうが良かったんとちがうかって言いかけてやめた・・・・・・

黒ボコ岩 ※おかんが登ってます 綺麗な稜線 蛇塚付近 馬のたて髪



どんどん下っていくと、殿ヶ池避難小屋が見えてきました。
右手には尖った険しい山が現れてきました。
「なんていう山かな?」
帰って調べると白山釈迦岳とのこと。なかなか格好エエ山です。

小屋で小休止して、まだまだ下っていきます。
尾根伝いのルートは所々岩が現れたりして、変化があって面白いです。
周りの風景も素晴らしい。
殿ケ池避難小屋と白山釈迦岳 変化があって面白い



光ファイバーの工事をしているとかで、道が荒れてきました。
市ノ瀬へと向かう尾根ルートと別れて分岐を下へ向かうと、時折階段が整備されている急なルートに変わりました。
ここからは、スロートレックさんのレポに2行に渡って書かれていたキケンな場所です。
けっこう膝にくるので、ゆっくりと1歩1歩確実に足を進めます。
「スロトレさんの歩かはる道はやっぱりすごいナァ」と、おかん。
「あの人やったら、こんな道はケンケンで降りやはるで」と、返します。
追い抜いていかれた方も、こんな道とは知らんかったとぼやいておられました(笑

穏やかな登山道になる頃には、周りの緑も色濃くなってきました。
このあたりが色づくのには、あとどのくらいかかるんでしょうか?
あたり前やけれど、一回歩いたけでは、白山の魅力を全て知ることはできませんね。

最終のバスの時間には余裕で間に合いましたが、足はもうへろへろ状態。
市ノ瀬までの15分間の車中は、爆睡タイム。
工事中のけったいな看板 分岐 一気に下っていきます 別当出合
戻りまっせ〜